さて、次は大阪、出発地点は大阪市立美術館の前、何故か?(11)をご覧下さい。にょきにょきとあべのハルカスが大阪市立美術館の上に見えている構図が気に入ったのだ。そして西方を振り返ると新世界の街並みと通天閣が私を忘れないでくれと言わんばかりに突っ立っている(12)。この取り合わせが気に入った。 それでは天王寺公園の方へ歩みを進めよう。堂々とあべのハルカスが見えて来る(13)。ご覧のように外観は非常に特長的な三段階のセットバッグの建造物で、アメリカの高名な建築家シーザー・ペリ氏がデザインした。ハルカスという名称は、伊勢物語に出て来る古語に由来し、景色をはるけく眺めることができるという意味だそうだ。更に天王寺駅の方へ行こう。芸術的なデザインの歩道橋が交差点を囲むように架っている(14)。目を転じると何と大阪唯一の路面電車である阪堺電車が走っているではないか(15)。 着工は2010年(平成22年)、竣工は2014年(平成26年)、屋上高さは300mで横浜の横浜ランドタワーの296mの高さを抜き、地上60階、地下5階の日本一高いビルとなった。60階の展望台はハルカス300と称し、床面高さは288mなので、東京スカイツリーの350mより62m低いが、遠方を見る視角は殆ど変わらないと言えよう。 用途は近鉄南大阪線阿部野橋駅、近鉄百貨店、美術館、レストラン、オフィス、ホテル、展望台(ハルカス300)である。展望台への行き方は、1階から16階までエレベーターで上がり、専用の60階展望台(ハルカス300)直行のエレベーターに乗り換える。 眺望は文句なく素晴らしい。天気が良ければ近畿一円を望むことができるが、宣伝文句によれば更に空気が澄んでいれば四国や小豆島も見えるそうだ。