<IT画文集私の醍醐味> 平 陸男

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青の街シャウエン(モロッコ)


 今年は新型コロナウィルスの影響で海外旅行を自粛しました。昨年はバルト三国を旅行して杉原千畝、一昨年はモロッコのサハラ砂漠の日の出のすばらしさを紹介しましたが、今回は再度モロッコの青の街シャウエンを紹介します。シャウエンはモロッコの北部のリフ山脈の北麓に位置する地中海に近く、ティスーカ山とメッグ山の山肌にへばりつくような小さな街である。街の名前は二つの山が山羊の角のように見えることからきている。旧市街は城壁に囲まれており、山の斜面に階段状の土壁の迷路のような細い道にアクセントカラーとして塗られた濃淡の青色がまるで水のなかにいるようでメルヘンの世界に迷い込んだように感じる。その昔スペインから追われたユダヤ人がユダヤ教で神聖な色とされる青色を使って街を青く塗り始めたと言われ、イスラエルの建国とともにユダヤ人が去った後も残った人々が街を青く塗る習慣だけは続けているのである。昼間は観光客で道はごったがえしているので早朝にカメラを持って撮影した。同じように見える道が複雑に入り組んで、行き止まりも多く、早朝のため歩く人はほとんどいなくて、逆に迷った時に道を聞くことも出来ずに、地図を片手にほとんどの街中の道を歩いたような気がした。どうせ塗るなら壁全部をくまなく塗ったらいいのにと思うのだが、壁に塗り残しがあるのもまたモロッコかも知れません。写真を編集してみてわかったことですが、誰でも通れる公道は地面に色を塗ってなくて、行き止まりの私道は地面に色を塗ってあるような気がします。青の街シャウエンの風景を存分に楽しんでメルヘンな気分に浸ってください。スライドショーはクリックして画像を止める機能を持たせてあるので次ページに移るときはスライドショー以外の画面をクリックしてください。