<IT画文集私の醍醐味> 宮本喜久夫 1/5

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もう一度往きたい東欧の国々
1.チェコ共和国 
  チェコの華麗な装飾の施されたプラハ城、チェコ産のビール、ボヘミアガラス製品など忘れられない。人口1032万人の中央ヨーロッパの国です。首都プラハには9世紀に建てられた壮大なプラハ城、中世の街並みが保存された市街や彫像が並ぶカレル橋など存在し、一方、南ボヘミアの小さな町にはチェスキークルムロフ城があり、ゴシックからルネッサンス、バロック様式までの建物が豊富に残っているので有名です。この国は古代から中世にかけて、ケルト人→ゲルマン人→スラブ人が順次定住し、14世紀にドイツ人のルクセブルグ家のカレル一世が神聖ローマ皇帝に即位し、プラハ大学(カレル大学)を創立(1348年)し、プラハは当時のヨーロッパ文化の中心となった。その後、ハプスブルグ家が神聖ローマ皇帝とボヘミア王を兼ねることになり、中でもルドルフ二世(1576~1612年)は文化や芸術を保護して、帝国の首都としてプラハは文化的に大いに繁栄しました。


【チェコ共和国 基礎データ】
面積 約7万9千㎢(日本の約5分の1)
首都  プラハ
言語  チェコ語
元首 ミロシュ・ゼマン大統領
GDP 2421億米ドル(2018年)


今も衛兵に守られるプラハ城

1ー1.プラハ市内の城下町と旧市街
 市内を流れるヴルタヴァ川はボヘミア盆地の水を集め、プラハを通って北部のエルベ川と合流し、ドイツを経て北海に出る。プラハでは川幅500mあり、城下町と旧市街を隔てている。14世紀交易の中心として栄えたチェコは数多くの古城があり、その一つのメルニック城は今もロブコヴィッツ家の子孫がレストランや貸ホールで使用し、プラハ城は大統領府となっています。また、戦後、一時期共和国となったが、その後ノヴォトニー共産政権(1948年)が成立し社会主義の抑圧的政治から有名な「プラハの春」運動が勃発した。だが旧ソ連などの軍事力に阻止されフサーク政権となるが、ビロード革命により共和国に戻って、チェコとスロバキアは平和裏に分離しました。