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第15回全国中学生創造ものづくり教育フェア「木工チャレンジコンテスト」が、1月24日(土)、25日(日)に東京、新木場タワーで行われました。
各地区の審査を通過した16名のみが出場することができるこの全国大会に、京都市大会で優勝した京都市立西陵中学校2年生が選考され出場しました。課題は、京都市大会と同じく、「学習机の上の書籍や文具類を整理収納できる作品」で、全国大会出場決定後、何度も何度も練習を重ねてきました。当日は、4時間の製作時間をすべて使い切って、練習の成果を存分に発揮し、これまでで最高に精度の高い作品を完成させることができましたが、惜しくも入賞には手が届きませんでした。本人にとっては悔しい結果となり、涙を流す場面もありましたが、この貴重な経験を糧に、これからも「モノづくり」はもとより、様々なことに挑戦してもらいたいものです。
京都市の子どもたちを対象としたモノづくり事業を推進し、京都市のキャリア教育活動を積極的に支援されている、「京都こどもモノづくり事業推進委員会」が、「第8回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」を受賞されました。同表彰は、キャリア教育の充実発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会、学校、PTA団体等に授与されるものです。
「京都こどもモノづくり事業推進委員会」は、伝統産業から先端技術産業までが共生し、相互にきめ細かく支え合う「ものづくり都市・京都」の特性をいかし、産学公連携の下で小中学生がモノづくりを学び・体験する機会を創出することを目的に、産業界、地元企業、大学、小中学校・工業高校、関係団体及び行政機関等による構成で設置され、京都モノづくりの殿堂・工房学習をはじめ、京都におけるモノづくりに関する事業の企画・運営・評価を行っておられます。
今後、「京都モノづくりの殿堂・工房学習を育む会」としても、同委員会が推進されるモノづくり事業の支援を行っていく予定です。
「京都モノづくりの殿堂」では、昨年から殿堂ブースのリニューアルが進んでいます。今年に入って、4社のブースが全面的に改修されました。
オムロン株式会社様
創業者立石一真氏の生涯とモノづくりにかける思いを分かりやすくマンガで解説。センシング技術をゲームで体験できる顔認証システム(表情コンテスト)も設置されました。「笑った顔」「おこった顔」「驚いた顔」の3つの表情が採点され、いつも大賑わい!
日本写真印刷株式会社様
印刷技術が進化した色素増感太陽電池、成型時同時加飾印刷、タッチパネル、ワイヤレス充電等の製品・技術情報を、タブレットで「謎」を解きながら集めて「秘宝」を見つける構成です。まるでピラミッド探検のようなブースでの謎解きにはAR(拡張現実)も活用されており、子どもたちもワクワク!
日本新薬株式会社様
薬の種類が分かるサンプルの展示や薬と会社についてのクイズが出題されるタブレットPCを設置。「こんな薬がほしい!」と子どもたちがアイデアを出すコーナーでは、「がんが治る薬」「笑顔になる薬」といったものから「テストで満点が取れる薬」など、ユニークなものもいっぱいです!
株式会社ワコールホールディン
グス様
製品の実物や分解サンプル、実際に触ることができる素材、また、創業者の生涯を紹介するマンガや製造現場・研究所の様子をビデオで見ることができるタブレットPCを3台設置。イチロー選手愛用のCW-X(コンディショニングウエア)の展示があり、男子児童も興味津々です!
平成26年8月30日、京都市立洛南中学校で、「木工チャレンジコンテスト」京都市大会が開催されました。本大会は、板材による製品の設計・製作を通じて知識や技能の向上を図り、大会を通じて中学生の交流の場とすることが目的で、市中学校技術・家庭科研究会が指導・支援。今年は出場選手が中学1・2年生10名と例年より多く、例年にも増して熱気の帯びた大会となりました。今年の課題は、自分の好きなアイテムを整理収納する棚。大会前に「構想図」や「材料取り図」を作成し、当日は、中学校の技術科の教員や審査員の助言を受けながら、4時間をかけて「けがき・切断・組立・仕上げ」の工程を終えて、全員が思い思いの作品を完成させることができました
審査は、製作態度・技能・創意工夫・精度をポイントとして行われ、上位3名はほとんど差がなかったものの、全国大会に向けての伸び代が更に期待できることから西陵中学校2年生の生徒が優勝しました。今後は、京都市代表として近畿ブロックに推薦し、全国大会出場をめざします。育む会では、全国大会出場、また上位入賞に向けて、支援を行っていく予定です。
モノづくりの殿堂・工房学習では、殿堂企業様からの協賛により、毎年10種程度の電子・機械・化学・物理等色々な分野のプログラムが実施されており、どれも子どもたちからはとても人気があります。平成26年度からは新たなプログラムが2つスタートしました。
「夢を守る化学の力」(プログラム提供:積水化学工業株式会社様)
合わせガラスに使われる「中間膜」について、その安全性や遮熱性などを体感するとともに、本物の中間膜を使った疑似合わせガラスで簡易万華鏡を作ります。ほかにも子どもたちが驚きの声をあげる鉄球によるガラス破壊実験や、中間膜の遮熱性・強度を体感するための実験など、内容が盛りだくさんで、あっという間の60分間です。
「カタチをつくる」(プログラム提供:株式会社ワコール様)
ぬいぐるみのクマのTシャツを作ります。まず、メジャーを使って採寸を行い、その結果から適切なサイズを考えます。次に、Tシャツの型紙を生地に写して裁断。支援者が縫製したTシャツのデザインをスタンプやマーカー、ワッペンなどで思い思いに行います。オリジナルのハンガーにTシャツをかけて完成!