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10月からスタートした「出前授業」の全日程が令和3年3月19日に終了しました。
9月に行った希望調査では、90校もの学校からの実施希望回答を受け、当初は希望する学校全てで実施する計画をされていましたが、1月の緊急事態宣言発令により2校が実施中止となり、令和2年度においては、88校・5,622人の児童に対して「出前授業」を実施されました。
2時限の限られた授業時間の範囲ではありましたが、モノづくり体験(工房学習)の他、京都のモノづくり企業の概要や仕事内容、携わる人々の思い、モノづくりの殿堂等を紹介されており、児童は大変喜んでいただいたようです。キットのご提供等で多くの企業の皆様にご協力いただき、厚く御礼申し上げます。
令和3年1月、村田製作所様のブースの一部改修が行われましたのでご紹介します。
今回は、ブース右側パネルの「創業者コーナー」を改修されました。
小学4年生が親しみやすく分かりやすくなるよう、「楽しく、だけどしっかりと創業者ストーリーを学んでもらう」をコンセプトとして、漫画の量を増やし、文字文章を減らして、創業者の村田昭様の歩みとメッセージが分かりやすく伝わるような内容となっています。
今年度の殿堂・工房学習の中止を受け、子どもたちにそれに替わる学習の機会提供のため、生き方探究館の職員が学校に直接出向かれ、モノづくりに関連する体験授業を実施する出前授業「京都モノづくり体験学習」が10月から実施されています。
想定をはるかに上回る学校から実施希望があり、昨年10月5日から3月12日までの期間に、90校で実施されています。
授業は、80分(2時限)の中で、京都のモノづくり企業の概要や仕事内容、携わる人々の思い、モノづくりの殿堂などの説明・紹介や、モノづくり体験(工房学習)などが行われ、モノづくりに携わる人々の考えや思いを学ぶ学習です。
子どもたちからは「モノづくりと伝統産業とのかかわりも知りたくなりました」「モノづくりの話を聞いて、興味を持ったので、将来の仕事に生かしていきたい」「挑戦やあきらめないことが大切だとわかりました」、教職員の方からは「とても丁寧に説明していただいたので、子どもたちも楽しく学習に取り組むことができ、達成感を得ることができていました」「京都発の会社がたくさんあることに驚いたり、社長の名言を聞いて「これからはたくさん挑戦するようにしたい」という思いを抱いたりと学びがたくさんありました」などの多くの声が寄せられており、今年度生き方探究館には行けなかった子どもたちでしたが、大変貴重な体験をしています。
普段は京都市立学校の授業で活用されている「京都モノづくりの殿堂」ですが、今年度の学習中止を受けて、例年より公開日を増加して一般公開が行われました。
一般公開日は、「トイ・コンテスト製作講座」「京都モノづくりの殿堂・工房学習体験会」開催日の土・日曜日、10月~12月の毎週金曜日のいずれも10時~17時で、講座や体験会参加者を除くと、大人44名、子ども29名の方が来館されました。
平日の開催が多かったため、親子での来館は少なかったようですが、市民しんぶんを見て遠方から来られた方、滋野中学校(生き方探究館改装前)出身で懐かしく思って来られた方、冬休み期間に近隣の小学生が友達同士で遊びに来てくれたグループの子どもたちなど、様々な方が来館され、殿堂を楽しんでおられました。
市民や保護者の方に「京都モノづくりの殿堂・工房学習」を知っていただくことを目的として令和元年度から実施されている「体験会」については、子どもたちの学びの機会を増やし、より多くの方々にも殿堂・工房学習を体験いただくため、今年度は開催日を増加して実施されました。
実施日は10月17日(土)、11月8日(日)、12月5日(土)で、各日午前・午後の計6回開催されました。対象は小学校3~6年生児童とその保護者で、合計90人の児童が参加されました。
体験会は、2グループに分かれて、殿堂学習と工房学習をグループごとに交代しながらそれぞれの学習を体験されました。
参加者の中には、以前「殿堂・工房学習」で探究館を訪れ、「モノづくり」の楽しさを感じたことで改めて参加したという児童もおられるなど、全ての回において、大変熱心な受講者が参加されていました。
体験会では、児童が一人で一生懸命自身の力で作り上げようとする姿や、その姿を頼もしく見守る保護者の姿、また、ともに考え、会話しながら一緒に学習する姿など、体験会ならではの「一緒に学習する」様子が随所に見られるなど、大変有意義な体験会となっていました。
令和2年9月、堀場製作所様のブースが改修されましたのでご紹介します。
今回の改修は、ブース滞在時間が短くても内容が理解できるよう文章量を少なくする、堀場製作所様がどのようなものをはかっている会社かすぐ分かるようイラストで表現する、などをコンセプトとした改修となっています。
① 左側パネル「創業のあゆみ」
ブース左側は、創業者(初代社長)堀場雅夫様の歩みや、どのような理念で会社をつくられたかの思いが展示されています。改修前より文章量を少なくしながらも、堀場雅夫様のモノづくりにかける熱い思いが伝わってくる内容となっています。
② ブース正面「触れずに温度がはかれる放射温度計」
ブース正面には、「触れずに温度がはかれる放射温度計」の体験装置があります。
今回の改修では、装置の両側に放射温度計の使い方の説明が追記されました。
③ ブース右側「触れずに温度がはかれる」仕組みについて
エンジンの温度、地面の温度、焼き立てパンの温度など、動いているものやとても熱いもの・冷たいものなど、モノに触れて温度をはかれない場合に「放射温度計」が活躍することがよく分かるように、「触れずに温度をはかる」ことが必要な場面を想像できるイラストが追加されました。
今年度の「京都モノづくりの殿堂・工房学習」が全て中止となる中、生き方探究館では、感染症対策の徹底が可能な取組について工夫を加えながら実施されます。
一つは、「京都モノづくりの殿堂」の一般公開です。より多くの方に京都のモノづくり企業と探究館を知っていただくため、例年より公開日を増やして、夏休み期間中の8月3日(月)~7日(金)、17日(月)~21日(金)に加え、「トイ・コンテスト製作講座」「京都モノづくりの殿堂・工房学習体験会」開催日の土・日曜日、10月~12月の毎週金曜日にも公開されます。
また、昨年度から始まった「京都モノづくりの殿堂・工房学習」体験会についても、実施日を増やして、10月~12月の間の土・日曜日に、毎月1回開催されます。実施に当たっては、換気しやすい第一工房を会場とし、1回当たりの定員を昨年度から約半分に減らすなど、感染症拡大防止に最大限留意されています。
更に、今年度の「殿堂・工房学習」の中止を受けて、子どもたちにこれに替わる学習の機会提供のため、探究館の職員の方が学校に直接出向いて、モノづくりを体験する出前授業「京都モノづくり体験学習」を計画されています。今年度に殿堂工房学習を実施予定だった学校の児童が対象で、現在、学校に対して、実施希望を調査されています。
詳細については、また報告させていただきます。
8月3日(月)~7日(金)、17日(月)~21日(金)の計10日間、「京都モノづくりの殿堂」一般公開が開催されました。コロナ禍に加えて、連日猛暑が続く中でしたが、子ども38人・大人91人、計129人の方が来館されました。
来館された方々は、京都の企業の創業者の生き方やモノづくりにかける情熱が伝わってくるパネルや映像コンテンツに見入ったり、体験装置を操作して京都発の最新技術を体験したりと、大変熱心に見学されました。また、のべ14名の京モノレンジャーの方々も来館され、探究館職員との久しぶりの再会を楽しんでおられました。
来館者の中には「本来なら、学校の授業で学年全員で来館できたはずだったのですが、今年度はコロナのために中止になってしまいました。楽しみにしていたので、非常に残念でした。そんな時に、学校から今回の一般公開のお知らせをいただいたので、夏休みにぜひ!と思って、今日来ました。」と、2時間近くもかけて各ブースをゆっくりと回られる親子さんや、「私が勤めていた会社のブースがあり、とても懐かしく見学させてもらいました。」とご覧になられた方もおられました。
京モノレンジャーの方々の中には,お孫さんと一緒に来られた方もおられ、モノづくりのことや各ブースの内容について丁寧に説明をされている様子がとても微笑ましかったです。
殿堂の一般公開は、秋以降も、平日金曜日や講座・体験会開催日に予定されています。
「京都モノづくりの殿堂」では、殿堂協賛企業の皆様により、年度はじめから「殿堂工房学習」再開の日や「京都モノづくりの殿堂」一般公開に向けて、ブース改修や調整が行われています。
そして、この度、令和2年7月に、SCREENホールディングス様が全面改修をされましたので御紹介します。
ブースのパネル展示は、①ウエハー洗浄装置、②印刷のしくみ、③思考展開の大きく分けて3つの内容で構成されています。
①「ウエハー洗浄装置」
ブース正面の大きな部分は、「世界シェアNo1のウエハー洗浄装置」について展示されています。
「ウエハー」とは、半導体を作るために欠かせない大切な部品で、「ウエハー洗浄装置」で、ウエハーに付いたものすごく小さなごみを洗い流しています。洗浄の正確さは、半導体の品質に大きく影響するため、とても大切な装置です。
ここでは、洗浄液を正確に落とすことの大切さを体験したり、本物のウエハーや半導体の中を見たりすることを通じて理解を深めていきます。
②「印刷の仕組み」
ブース左手は、原点である「印刷の仕組み」について展示されています。
ここでは、カラー印刷が小さな点を重ねて印刷されていることが展示品を操作することで体験しながら理解できるようになっています。
③「思考展開」
ブース右手は、SCREENホールディングス様がモノづくりで大切にされている「思考展開」について展示されています。この考えを大切にしながら、いろいろなものをつくり上げてきたSCREENホールディングス様のモノづくりの歴史が理解できるようになっています。
8月から行われた殿堂の一般公開で、新しいブースが初お披露目されました。来館いただいた京モノレンジャーの方々も「新ブースは初めてです。」と、とても興味深そうに学習されていました。
日頃は、当会の取り組みについてご理解とご支援を賜り、誠にありがとございます。
さて、新型コロナウィルス感染症の対応のため、今年の4月・5月と2か月に及んだ学校の休校による措置として、令和2年度の殿堂・工房学習などの生き方探究館の事業をはじめとするすべての京都市での教育施設における校外学習が中止となりました。
誠に残念なことではありますが、京都市では、殿堂工房学習に関連する事業として、感染症対策を講じながら、探究館での施設公開や体験会など様々なモノづくりに関する取組を計画されています。当会では、京都の子どもたちの健やかな学びを支える取組に対し、引き続き支援を行っていきたいと思いますので、ご支援・ご協力をいただきますようお願いいたします。